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マレーシア転職動向 マレーシア転職動向

【2024年最新】
マレーシア求人(転職)市場・社会経済・産業情報などを
現地日本人スタッフがレポート

【2024年最新】
マレーシア求人(転職)市場・社会経済・産業情報などを現地日本人スタッフがレポート

数年続いていたコロナ禍が明け、海外での転職市場も回復してきており、海外転職市場を知りたいというお問い合わせは増えています。ニュース・新聞などから伝わってくる情報だけではなく、実際に現地に住む在住者が日々生活のなかで感じる情報を知りたいという声は多いです。

そこで今回は、マレーシアの転職求人市場・社会経済・産業状況などについて、JAC Recruitmentマレーシア現地法人の日本人コンサルタントに現況インタビューを行いました。

目次 click

マレーシア社会・経済状況|12月1日よりビザ発行・免除など新条件が適用

街並み

2023年12月1日からマレーシアでは、日本を含む23カ国のコロナ感染低リスク国からの留学生に対して、卒業後に最長1年間滞在できるビザを発行するようになりました。

※参照「マレーシアへの留学生、卒業後も最長1年間滞在可能に、ビザ緩和政策の一環」:JETRO日本貿易振興機構(ジェトロ)

このビザの発行により卒業後にマレーシアでさらに勉強・旅行・アルバイトなどをすることができるようになります。

その他にも、同じタイミングでマレーシアでは以下のようにビザ条件を変更しています。

マレーシアでのビザ発行・免除・期間などの新条件

  • 中国・インドの旅行者を対象とした30日間のビザ免除
  • 全ての観光客を対象とした数次ビザ(MEV)発行
  • 3カ月となっているビザ期限を6カ月に延長
  • ソーシャル・ビジット・パス※の資格期間を最低30日間とする

※参照「30日以内の就労を認める短期滞在ビザ「PLS@XPATS」を導入」:ETRO日本貿易振興機構(ジェトロ)

上記の条件も盛り込まれており、より世界中からマレーシアに訪れる方が増えてくることが見込まれています。

マレーシア産業情報|ガソリンが安いためEV車はまだ少ない

街並み

マレーシア政府は2030年に新車販売の15%をEVとHVにする目標を掲げていますが、2022年のEV販売台数は約2,600台と、新車販売全体(約72万台)から見るとまだまだ少ない状況です。

※参照「2022年の自動車販売台数、過去最高の72万台(マレーシア)」::JETRO日本貿易振興機構(ジェトロ)

街を見てみてもEV車・EVバイクを見かけることはまだ少なく、充電ステーションもちらほら見かける程度です。

中国メーカーをはじめ他国のEVメーカーが次々とマレーシア進出をしてきており、国としてもEV車を増やすための本格的な取り組みを行っていますが、まだまだこれからという状況です。

というのも、マレーシアはとてもガソリンが安い国ということをご存じでしょうか?産油国であるマレーシアは世界でガソリンが安い国TOP10に入るといわれており、約60円/リットルほどです。

ガソリンがとても安いので現地に住む方々の感覚としては「無理に電気に切り替えなくともあまり支障はないよね…」という様子で、まだまだEV化へのシフトの道のりは長いことが見受けられます。

マレーシア求人・転職市場(中途採用)|グローバル企業のBPOビジネスが活況

街並み

海外移住先として人気のマレーシア。日々、当社でもマレーシアへの移住を希望してご相談にいらっしゃる方にお会いしています。

マレーシアは多民族国家という背景から、民族間やビジネスでの共通言語として英語が通じ、親日国でもあるため、日本人にとっては快適に働くことができる国といわれています。

最近、マレーシアではグローバル企業のBPO(Business Process Outsourcing)ビジネスが活況です。

英語話者が多く、政治・災害リスクが低い(マレー半島は地震がほぼなく、台風も上陸しません)うえに、コロナ禍以降、世界的にオンラインサービスを利用する機会が増えたため、コールセンター業務を委託するニーズは高いです。

また直近では、デジタルマーケティング関連の求人が日系・外資ともに増えてきている傾向にあります。

マレーシアでの生活面|リサイクルボックス設置・レジ袋廃止などエコ活動への取り組み

マーケット

マレーシアでは、住宅街の道路などにチャリティー・リサイクルに回すためのボックスが設置されています。このリサイクルボックスは、不用になった衣類を入れるとリサイクルに回したり孤児院などに寄付したりするチャリティーに回されます。(日本ではあまり見かけないですよね。)

また、エネルギー・科学・技術・気候変動・環境省(MESTECC)は、2018年10月に構想を発表し、プラスチックストローとレジ袋の利用をゼロにするための施策を始めました。

取り組みの結果、昨今のマレーシアではレジ袋は有料になりストローはほぼ紙になってきています。

そのため、エコバックが浸透していたり、何回も使えるストローが売っていたりします。マレーシアに住む日本人コンサルタントによると、都心部には少しずつ環境配慮への意識が高い人が増えてきている印象とのことです。

2024年最新|マレーシア社会経済・産業・転職求人情報まとめ

街並み

この記事では、マレーシアの社会経済・産業・生活面における2024年最新状況をお伝えしました。

コロナ禍から数年経ち、ビザ条件が少しずつ緩和され始めているため世界中からマレーシアに訪れる人が増える見込みです。その観点においても、海外移住先としてマレーシアを選ぶ人が増えるでしょう。

マレーシアでの転職・求人傾向としては、BPOビジネスが盛んになっており、デジタルマーケティング関連の求人数が増えています。これらの業種・職種を扱う日系企業の方はご参考にしてください。 JAC Recruitmentにはマレーシア支店があり、マレーシアに進出済み・今後進出予定の日系企業の採用支援を行っています。日本からも現地採用のご相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

この記事の著者

この記事の筆者

小林 美紗

海外進出支援室 アドバイザー


日系大手機械メーカーの人事部で新卒採用担当として大学・高専卒、外国人留学生などの採用、受け入れに携わった後、資材調達部に異動し、コネクタ、ワイヤーハーネス、アルミダイキャストなどの国際調達を行なった。 2022年より現職。グローバル企業における実体験を活かして海外事業要員確保に関する助言を行なうほか、人材確保に関する国内外での調査を行なう。 大学での研究テーマは「多文化接触論」。カナダへの留学経験(1年)と中学校・高等学校の教員免許を持つ。

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